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団体概要

国際化で障害者ゴルフに劇的な変化を

DGA代表理事 佐藤成定

DGA(NPO法人日本障害者ゴルフ協会)は今年25周年を迎えました。

初めて協会の活動に携わった時には52歳だった私も77歳になりました。25年は決して短くない年月ですが、振り返ればあっという間だったような気がします。

その間には様々な出来ごとがありましたが、特に印象的だったのは1996年に障害者ゴルフの日本オープンとして「日本障害者オープンゴルフ選手権」を立ち上げたこと。第1回目から車いすカートを導入し、車いすプレーヤーのラウンドを実現させたこと。その時には全国的にメディアで報道され注目を集めました。

また、2000年にアメリカの3つの障害者ゴルフ団体を訪問し、日本選手のアメリカ派遣と海外選手の日本招聘を決め、国際活動を開始したこともその後の協会の活動に大きな影響を与えたと思っています。さらに2014年にはEDGA(ヨーロッパ障害者ゴルフ連盟)、NAGA(アメリカのNational Amputee Golf Association)、CAGA(Canadian Amputee Golf Association)、オーストラリアの障害者ゴルフ団体と協働して「第1回世界障害者ゴルフ選手権」を茨城県のワンウェイゴルフクラブで開催しました。この試合は15か国が参加。世界最強の障害者ゴルファーが集結した大会として世界の障害者ゴルフ史上に名を残した大会であると自負しています。

第24回日本障害者オープンゴルフ選手権で優勝したアメリカのチャド・ファイファー選手と共に

 

さて、私も喜寿を迎え、そろそろ後進に道を譲れたらと考えています。

協会の運営は非営利事業で、私の時代は無給のボランティアとして働いてきました。しかし、この活動を末長く健全に運営していくためにはやはり運営者も適切な給料を得ることが重要です。そうでなければ長続きはしません。現状で世界の障害者ゴルフ団体を見てみますと、運営者が収入を得られている団体はどこにもありません。年金や恩給などで生活しているシニアや別に仕事を持って何とか生活していける人が運営しているのです。しかし、若い人に運営を引き継ぐと生活面の不安からなかなか運営者として定着できない例をたくさん見てきました。

私共でも今後はもっと寄付や協賛資金を集められる体制を作り、協会の活動に投入するだけでなく、運営するスタッフが安心して働ける環境づくりをしていかなければなりません。今後も皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

2018年に来日したヨーロッパチャンピオン、スペインのホアン・ポスティゴ選手と共に

 

日本だけはなく、世界の障害者ゴルフがもっと発展するために必要なのはまず国際活動の推進です。

障害者ゴルフがパラリンピックの正式種目になれば今よりたくさんの企業や個人から支援を受けることは可能でしょう。しかし、まだそうなっていない現在でも各国の大会が国際化することが急務と考えています。

例えば日本の試合に日本人ばかりが参加しているのではなく、海外からの選手がたくさんやってくる。その逆に日本選手も積極的に海外の試合に参加する。ヨーロッパの選手がアメリカの試合に参加する。アメリカの選手もヨーロッパの試合に参加する。経済的な問題もありますから簡単なことではないのですが、我々も世界の障害者ゴルフプレーヤーや団体もそう心がけることで世界の障害者ゴルフはもっと変わっていくと確信します。国際色豊かな大会であればスポンサードがもつきやすいはずです。

もちろん、課題はあります。障害者ゴルフが健常者のゴルフと違うのは発展途上国の障害者の皆さんがなかなかゴルフができないことです。国によっては1回のゴルフのプレー代が1か月分の給料に相当することもあると聞きますし、乗用カートが使えなかったり、フェアウェイは走行できないなどゴルフのバリアフリー環境も整備されていいません。パラリンピックの正式種目になるスポーツの条件の中には世界5大陸にそのスポーツが均等に普及していなければならないと聞いています。現状ではその実現はまだ難しいでしょう。

しかし、世界の障害者ゴルフがもっと多くのスポンサードを得ることができれば発展途上国への援助も可能になり、少しずつでも問題は解決されていくと信じます。

私が若い後進に協会の運営を引き継ぐことができた時には、健康が許す限り、世界を回って障害者ゴルフ国際化の橋渡しができたらと考えています。

2014年米国ヴァージニア州のゴルフ場にて。NAGAチャンピオンシップを撮影

 

私はプロカメラマンでもあり、2000年から今までアメリカとヨーロッパ、そして日本の障害者ゴルファーの姿を撮影してきました。海外選手の中に顔なじみも多く、彼らの写真を撮影しながら日本の大会に来てくれるように誘ったり、また別の国の大会に行ってもらうように勧めたりする。微力ではありますが、これからもそんな活動を続け、障害者ゴルフのために役立てたらと考えています。

2016年、日本障がい者スポーツ協会より特別功労賞を受賞、左は同会会長の鳥原光憲氏

 

佐藤成定代表理事が撮影した世界の障害者ゴルフの写真はこちら