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▶大会の概要

日本障害者オープンゴルフ選手権は2015年、記念すべき第20回大会を千刈カンツリー倶楽部(兵庫県三田市)で開催しました。(写真上)今年は第21回大会を再び関西で開催予定です。

日本障害者オープンゴルフ選手権はDGA(日本障害者ゴルフ協会)の最大行事です。競技は2日間36ホールスクラッチプレー。全国から、海外からも参加があり、日本の障害者ゴルフ選手権の草分け的大会です。

障害別に上肢障害の部、下肢障害の部、片マヒ障害の部、重複障害の部、軽度障害の部、車いすの部、知的障害の部があり、さらに公式ハンデ15以下の上級者の部である「グランプリの部」があります。グランプリの部は規定のハンデを有する肢体不自由の障害者なら部門を問わず出場出来ます。

ただし、クラス分けで軽度障害と判定された選手は「グランプリの部」の出場資格はありません。「グランプリの部」の優勝者が日本障害者オープンゴルフ選手権のチャンピオンとなることや、「グランプリの部」出場者から世界障害者ゴルフ選手権など国際大会への日本代表選手選出されることから、障害基準を重視しています。

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▶大会の歴史

日本障害者オープンゴルフ選手権は1996年の11月26日、第1回大会が栃木県日光市のウイングフィールドゴルフ倶楽部(現パインズ日光ゴルフ倶楽部)で開催されました。上の写真はその時のポスターです。

集まった選手はたった33人。ただし、北海道から九州まで全国から障害者ゴルファーが集まってきました。まだ、障害者のゴルフなどほとんど知られておらず、大会会場を探すのも大変な時代でした。そんな状況下での開催は大きな意義があり、日本の障害者ゴルフの歴史に新しい一歩を刻んだ大会でした。

この大会の事務局長だった佐藤成定代表理事が障害者ゴルフの日本オープンにしたいという気持ちを込めて「日本障害者オープンゴルフ選手権」と命名しました。

この大会では、日本で初めて車いすによる競技が行われました。

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現在DGAで使用している自走式の車いすカートではなく、この時は海辺で使用される特別なバギーを車いすカートとして使用しました。その模様は全国版の新聞やNHKのニュースなどでも放映され、車いすゴルフの幕開けとなりました。

 

 

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2000年からは海外の障害者ゴルフ団体との交流が始り、日本障害者オープンゴルフ選手権にも海外から選手が参加するようになりました。2000年の第5回大会にはアメリカとオーストラリアから3人の選手がやってきました。その後、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、オーストラリア、韓国などから毎年選手が参加しています。

上の写真はDGAの活動に様々な協力をしていただいた斉藤文夫日光市長を囲んだ海外からの選手達です。

さらにこの選手権では本当の意味での障害者ゴルフのチャンピオンを生み出すべく、「グランプリの部」を創設しました。この部門には公式ハンデ15以下の上級者が出場し、2日間36ホールを健常者の公式試合と同じルールで競います。スタートティはバックティ、障害者ルールは使わず、JGAルールによる競技です。厳しい戦いになりますが、日本障害者ゴルフ選手権のチャンピオンは健常者の各種大会チャンピオンに遜色のない実力の持ち主として評価されています。

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