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パラリンピックへの動き

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★ゴルフがオリンピック正式種目になった。ではパラリンピックでは?

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2016年のリオデジャネイロオリンピックからゴルフがオリンピックの正式種目になりました。これを機に障害者ゴルフもパラリンピックの正式種目になれるかというと、残念ながらそうではありません。

オリンピックの統括はIOC(国際オリンピック協会)が行っていますが、パラリンピックを統括する組織はIPC(国際パラリンピック委員会)です。つまり、パラリンピックの正式種目を決定するのはIPCであり、ここにしかるべき方法でエントリーしないとパラリンピックの正式種目にはなれないのです。

私たちがこの事実を知ったのは2010年でした。EDGA(ヨーロッパ障害者ゴルフ協会)から、連絡をもらい、世界各国が力を合わせてIPCに2016年リオパラリンピックの正式種目にエントリーしようと提案があったからです。それから、ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、オーストラリア、日本でエントリーのための委員会を作り、2016年リオパラリンピックへのエントリー活動を進めました。2011年の夏、IGFの協力のもと、IPCへエントリーを提出しました。

それからの歩みは想像以上にスローでした。結果として、2016年のエントリーには失敗し、2020年の東京も見送ることになりました。その理由にはいろいろが要素が絡んでいるのですが、主なものは、世界の障害者ゴルフ団体が一丸になるのはまだ次期尚早で、世界共通の競技規則もなければ、クラス分けも確立されておらず、IPCの基準をクリア出来なかったからです。加えて、正式種目になる条件である恒常的な世界選手権の開催、世界ランキングの確立が行われていませんでした。

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2011年にIPCに提出したビッドブック(エントリー)。ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、オーストラリア、日本の障害者ゴルフ団体が中心となって作成した。

★日本で第1回世界障害者ゴルフ選手権を開催

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2011年、スウェーデンで開かれた障害者ゴルフの国際会議で、日本のDGAはEDGAから世界選手権開催のオファーを受けました。たまたま2014年に日本でIGFが主催する「世界アマチュアゴルフチーム選手権」が開催されるため、その後で障害者の世界選手権を開催しようと言うコンセプトです。

恒常的な世界選手権の開催がパラリンピックの正式種目に入るための一つの条件であるのなら、日本も一肌脱がなくてはなりません。しかし、世界選手権のホストを務めるのは金銭的にも人的にも運営的にも簡単なことではありません。佐藤成定DGA代表理事は相当迷った末、2013年の暮れにゴーサインを出しました。

本来はIGFが行うべき世界選手権ですが、組織としてはすぐに動かないので、障害者ゴルフ団体自らが行った選手権でした。運営は日本だけで行うのではなく、ヨーロッパ(EDGA)、アメリカ(NAGA)、カナダ(CAGA)、オーストラリアの障害者ゴルフ団体が実行委員会を組んで行いました。

この時、IGFにも後援を依頼したのですが、まだ、時期尚早(?)として協力してもらえませんでした。

★IGFがIPCのメンバーになる

2016年(今年)の始めに、グッドニュースが飛び込んできました。IGF(国際ゴルフ連盟)がいよいよIPCのメンバーになったと言うのです。

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IPCホームページのニュース記事より

これにはどういう意味があるのかといいますと、IGFがIPCのメンバーになったことでようやく「ゴルフがパラリンピックの正式種目に採用されるための俎上に上がった」ということになります。ここから、IPCの意向に添った競技ルールや競技法、またクラス分けが討議されて決定すれば、ゴルフがパラリンピックの種目になるかもしれません。あくまでも「必ずなる」のではなく「なる可能性が出てきた」という意味です。

ところで、IGFとは何でしょうか。この組織は各国のナショナルゴルフ協会(日本ではJGA)やプロの団体(PGA,LPGAなど)を統括する団体です。もともとは世界のアマチュアゴルフを統括する組織でしたが、ゴルフをオリンピックの正式種目にするために、2010年にプロの団体も加盟しました。スポーツの世界ではこのような組織をIF(International Federation)といい、IOCもIPCも各スポーツのオリンピック・パラリンピックへのエントリーはIFが行うことに決めています。ゴルフのIFはIGFです。

例外としてIFがエントリーを行わない障害者スポーツもあります。車いすバスケットボールのように健常者のスポーツと違う形態で行われるものや、ボッチャのように健常者のスポーツにない種目です。それらの種目ではIFではなく、障害者の国際組織等がエントリーを行っています。しかし、ゴルフの場合は健常者も障害者もほぼ同じ競技法で行うため、障害者ゴルフの国際的統括団体はIGFであり、パラリンピックのエントリーもIGFが行います。

現在、IGFではパラリンピックのエントリーを始めとする障害者ゴルフの国際的発展を進めるための会議を始めています。しかし、まだ途についたばかりだからか、会議の出席者や内容については公表されていません。最終的には競技法やクラス分けの内容などがIGFのホームページ等を通じて公表されなければならず、それが正式種目になるための条件の一つだと聞いています。

ただ現況でひとつだけはっきりしているのは、障害者ゴルフがパラリンピックの種目になったときの競技法です。オリンピックのゴルフと同様に、個人戦で競われ、世界ランクの上位何位かまでが出場資格となるでしょう。オリンピックのゴルフと違うのは世界ランクに入る障害者の障害内容に基準が設けられることです。

★今後の課題と問題点

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第2回世界障害者ゴルフ選手権の前日に開催された総会で

さて、IGFがIPCのメンバーになり、2017年のパラリンピックエントリーに向けて始動したのは世界の障害者ゴルフに関わる人達にとって朗報です。

IGFのホームページでは「Mission」(使命)という項目中で「Administer golf as the recognized International Federation within the Olympic and Paralympic Movement」(オリンピックとパラリンピックでIFとしてゴルフを統括する)と謳っています。つまり、「パラリンピックの正式種目入りを目指して、IFとして動きます」と公言しているわけです。

しかしながら、そこにはいくつかの問題が含まれています。IGFのメンバーは現状では各国のナショナルゴルフ協会です。障害者ゴルフ団体はどこもIGFには加盟していません。そこで、それぞれの国でナショナルゴルフ協会(National Golf Body=NGB)が障害者ゴルフを統括することになります。

一部のNGBを除いて、障害者ゴルフを理解しているNGBは世界中でほとんどありません。たとえば、アメリカならUSGAがイギリスならR&Aが障害者ゴルフを理解しているでしょうか。障害者と共に活動をしているでしょうか。答えはノーです。NGBはいきなり障害者ゴルフを統括しなければならなくなると、戸惑いや混乱が起こるでしょう。

また、障害者ゴルフ団体や障害者ゴルファーの意見が反映されにくくなる恐れもあります。

パラリンピックの正式種目入りを目指す活動や世界選手権の運営等、障害者ゴルフの国際活動に障害者の意見が反映されないとしたら、「意味がない」ということにもなりかねません。

それを防ぐためには、IGFだけをゴルフの国際団体として頼るのではなく、各国の障害者団体が連携して障害者ゴルフの国際組織を作る必要があります。現在、それに向けての準備が行われています。

DGA(日本障害者ゴルフ協会)はこうした世界の動きに協力しながら、日本ゴルフ協会(JGA)や日本障がい者スポーツ協会(JPSA)、日本パラリンピック委員会(JIPC)と相談し、パラリンピックの正式種目入りを目指して活動をしています。

 

パラリンピックへの動き

2010年暮れEDGAよりJDGA(日本障害者ゴルフ協会)へ連絡があり、2016年リオデジャネイロ開催のパラリンピックエントリーに協力を求められる
2011年春ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、日本、オーストラリアの障害者ゴルフ団体がパラリンピックエントリーのための委員会を結成
2011年7月IGFの協力を得て、IPCにエントリーを提出
2011年12月エントリーした6種目のうち、カヌーとトライアスロンが採用され、ゴルフは不採用となる
2012年3月頃EDGAの代表とIGFの事務局長がIPCに不採用の理由と今後の方針を聞きに行く
2012年8月スウェーデンで開催された障害者ゴルフの国際大会にDGAが出席。正式種目不採用の理由を聞く
EDGAより2014年に日本で開催される世界アマの後で世界障害者ゴルフ選手権開催のオファーを受ける
2013年暮日本(DGA)が世界障害者ゴルフ選手権のホストを引き受ける
2014年1月IGFは2020年東京パラリンピックの正式種目エントリーを提出せず(正式な理由は不明)
2014年9月日本で第1回世界障害者ゴルフ選手権を開催
2016年1月IGFがIPCのメンバーとなる
2016年5月IGFが2017年のパラリンピックエントリーを目標の一つに掲げた障害者ゴルフの委員会を開催
2016年8月アメリカで第2回世界障害者ゴルフ選手権が開催される

 

TEL 03-5758-3255 平日13時〜18時

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