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国際活動について

International Activities

海外遠征レポート(アメリカ編)

2019 International USAGA Championship

ご報告が遅れましたが、昨年10月のアメリカ遠征の模様をレポートします。

空港からダウンタウンへ向かうバスの中から見たラスアベガスの街

2019年10月4日、日本障害者ゴルフ協会(DGA)アメリカ遠征チーム(選手6人 役員3人)は成田空港を飛び立ち、サンフランシスコ経由でラスベガスへ向かいました。ラスベガスと言えばカジノの街として有名なところ。しかし、一向が目指したのはラスベガス近郊にあるゴルフ場、Desert Pines Golf Glubでした。10月8日〜10日にそこで開催される「2019 Paragolf International」(アメリカの障害者ゴルフ団体USAGA主催)に参戦しました。

空港からホテルのあるダウンタウンへ向う途中、砂漠の中に突然、街が出現。かの有名なトランプタワーも見えてきました。

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ラスベガスは高級ホテルやカジノ、ショッピングモールなどが集まった比較的新しいレジャータウンStlipe地区と昔からのホテルやカジノが集まるダウンタウンに二分されています。DGAジャパンチームが宿泊したダウンタウンはどちらかというとアブナイ街。全米からギャンブル好きの人々が集まってきます。ちょうど、一向が到着した週末は近くでバイクのハレーダビットソンのイベントが模様されており大賑わい。夜遅くまで大音響のロックが流れ、喧騒が止みませんでした。

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チームジャパンは移動で疲れた体に鞭打って到着翌日から行動を開始。まずは大切な足であるレンタカーを借りに行きました。

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そのレンタカーオフィスも通常は郊外の広い敷地内にあるのですが、ここではカジノの一角にありました。街全体がカジノのためにあり、カジノで生計を立てているのがよくわかりました。

さて、そんな喧騒の街を離れて、車で15分くらいで到着したゴルフ場はとてもきれいなゴルフ場でした。

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Desert Pines Golf Club(デザートパインズゴルフクラブ)はピート・ダイの設計。池やバンカーなどハザードが随所にあり、フェアウェイは狭く戦略的なコースでした。遠くに山肌に木がない砂漠特有の山々を望み、日本人にはエキゾチックな光景でした。コースも砂漠地帯のためか、バンカー以外にも砂地が多く見られました。

写真上はフォアウェイが比較的広いホール。

DGAチームジャパンの面々。左から浅野芳夫、吉田隼人、小山田雅人、有迫隆志、伊藤寿、武智秀昭。初日のユニフォームは青でした。「いざ出陣!」

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2日目のユニフォームは白でした。左から有迫隆志、浅野芳夫、吉田隼人、伊藤寿、小山田雅人、武智秀昭の各選手。「今日はまあまあだったな・・・」

試合期間中は好天に恵まれ、日中は25度〜28度くらい。空気が乾いているので日差しは強くても汗はあまりかきません。

海外遠征、初出場の伊藤寿選手。初日は緊張しているようでしたが、次第に慣れてきました。

チームでは最年少の吉田隼人選手。若さと爆発力に期待がかかります。

初日の成績は吉田隼人選手78、小山田雅人選手81、伊藤寿選手82(日本人上位3名)。

若手の吉田選手が頑張りましたが、ベテランのエース小山田選手はやや出遅れました。初出場の伊藤選手は健闘です。

2日目小山田選手が74と健闘、吉田選手は79とかろうじて70台をキープ。武智秀昭選手が82(日本人上位3名)でした。

初日、2日目とも1位はアメリカのチャド・ファイファー選手とクリス・ビギンズ選手が72で周り並んでいます。

クリス・ビギンズ選手の障害は脳性麻痺です。しかし障害を克服してティーチングプロとして活躍しています。

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アテストをする武智秀昭選手。主催のUSAGA(United States Adaptive Golf Association)もスタッフは少なく、役員のスコット(左)とマーク(右)がアテストとスコア記録、集計等トーナメントの裏方の大半を担っていました。

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いよいよ最終日。左から有迫隆志、浅野芳夫、伊藤寿、吉田隼人、小山田雅人、武智秀昭の各選手。「よーし、今日はラストスパート!!」

この日はベテランの小山田雅人選手が頑張りました。17番まではパープレー。18番でバンカーショットをミスしてダブルボギーとしたのが痛かったのですが、74でラウンド。

吉田隼人選手は86と大きく出遅れ、3日間70台キープの夢は破れました。

最終成績は小山田雅人229で6位タイ、吉田隼人243で15位、武智秀昭251で25位タイでした。

優勝はチャド・ファイファー選手216。2日目まで並んでいたクリス・ビギンズ選手は最終日に75を叩いて2位に後退しました。

表彰式はラスベガスダウンタウンのホテルゴールデンナゲットの宴会場で盛大に行われました。スピーチしているのはUSAGA会長のEQ・ジルベスター氏。

表彰式で表彰される優勝のチャド・ファイファー選手。

華やかな女子選手の面々。

G5 部門(義手をつけた上肢障害)で優勝した小山田雅人選手と3位に入った武智秀昭選手。

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さて、大会は無事終了したのですがこの後が大変で・・・。10月12日にやってきた台風19号のため、DGAジャパンチームが搭乗する飛行機が欠航。選手と役員は10月12日にサンフランシスコから帰国する予定が大幅に狂って、選手は15日、役員は16日の帰国を余儀なくされました。

現地時間10月14日、ようやく選手達が帰国する日、サンフランシスコ空港近くのホテルにて。

今回のアメリカ遠征に際し、たくさんの方から寄付をいただきました。ありがとうございました。遠征のご報告が遅れましたことを心からお詫びすると同時に引き続きDGAの国際活動にご理解、ご協力をよろしくお願い致します。

2019年度DGAアメリカ遠征ジャパンチーム一同