第19回日本片マヒ障害オープンゴルフ選手権

第19回日本片マヒ障害オープンゴルフ選手権

第3回東北障害者オープンゴルフ選手権

第3回東北障害者オープンゴルフ選手権

安比高原ゴルフクラブ(岩手県八幡平市)で開催された「第19回日本片マヒ障害オープンゴルフ選手権」(6月10日)と「第3回東北障害者オープンゴルフ選手権(6月11日)は好天に恵まれ無事終了しました。

東北地方で3回目の開催となる2大会。昨年と一昨年は青森県の青森カントリー倶楽部で開催しました。今年は同じ東北地方でも場所を変えての開催を計画。当初は宮城県の仙台周辺のゴルフ場を会場にと交渉を続けていました。しかし、話が決まりかけても乗用カートのフェアウェイ走行を許可してくれるゴルフ場がなく、思いの外、会場選びは難航しました。

今年に入ってから岩手県や秋田県のゴルフ場を探すなか、佐藤成定代表理事の「ここなら大丈夫かも」という予測をもとに安比高原ゴルフクラブに連絡したところ、伊藤英規支配人が「できるだけ協力したい」と二つ返事で引き受けてくださいました。懸念していた乗用カートのフェアウェイ走行や車いすカートの使用ももちろんオーケー。しかも、36ホールあるコースのうち、プロの競技など公式競技に使用するチャンピオンコース(八幡平、岩手山)の使用を積極的に勧めていただきました。

ゴルフ場側のそんな暖かい理解のもとで開催された大会は練習ラウンド前日(土曜日)の悪天候から見事回復し、大会2日間とも好天に恵まれました。ただ、気温はやや低く関東地方の4月頃の陽気。でもそれも出場した45名のゴルファーの熱気が肌寒さを吹き飛ばしていました。

スタート前のルール説明(石塚義将プロ)

スタート前のルール説明(石塚義将プロ)

大会1日目、第19回日本片マヒ障害オープンゴルフ選手権。この選手権は2001年から開催され、今年で19回目を迎えます。脳血管障害等で片マヒ(半身不随)になったゴルファーが主な対象であり、もちろん片マヒ以外の障害者も障害総合の部で、また会の趣旨に賛同する健常者もボランティアの部で参加できます。ゴルフ以外のスポーツでも片マヒの人を対象としたスポーツ大会はありません。この大会を通じて諦めていたゴルフを再開した片マヒゴルファーも多く、とても意義のある大会になっています。

片マヒの選手は片手でプレーする人がほとんどですが、それでも歴代の優勝スコアは1ラウンドで90台前半。今年の優勝スコアも92でした。

ボランティアの部出場の健常者は片マヒ障害の大変さを理解するために1ホールだけ部分的に片手か片足でボールを打つ決まりがあります。体験した健常者は一様に「うまく打てない」と片手打ちの難しさを語ります。

初参加の加藤正幸選手

初参加の加藤正幸選手

 

4位と健闘、北浦英樹選手

4位と健闘、北浦英樹選手

昨年の優勝者、村田信廣選手が片手打ちとしてはズバ抜けた飛距離を武器に再度優勝するかと思われました。

左から3位・植松秀信、優勝・高橋良雄、2位・村田信廣の各選手

左から3位・植松秀信、優勝・高橋良雄、2位・村田信廣の各選手

しかし、優勝したのはベテランの高橋良雄選手でした。高橋選手は今年74歳。日本片マヒ障害オープンゴルフ選手権では初代の優勝者である他、数回の優勝を重ねています。ここしばらくは優勝から遠ざかっていましたが、「優勝するとは思わないので無欲でプレーしたのが結果につながった」と言います。村田選手と植松選手は1打差の93でした。

障害総合の部は吉田隼人選手が75で回り、首位に輝きました。

第19回日本片マヒ障害オープンゴルフ選手権、障害総合の部、1位・吉田隼人、2位・武智秀昭、3位・小山田雅人

第19回日本片マヒ障害オープンゴルフ選手権、障害総合の部、1位・吉田隼人、2位・武智秀昭、3位・小山田雅人

 

 

左から伊藤寿、吉田隼人、鈴木信次、小山田雅人の各選手

左から伊藤寿、吉田隼人、鈴木信次、小山田雅人の各選手

大会2日目、「第3回東北障害者オープンゴルフ選手権」。この試合は地域振興障害者ゴルフ選手権と呼ばれ、2003年に「九州・沖縄障害者オープンゴルフ選手権」を沖縄で開催したのを皮切りに、九州・沖縄地方で6回、中国・四国地方で4回、北海道で3回、そして東北地方で今年3回目の大会を行いました。

本選手権は障害総合の部、片マヒ障害の部、車いすの部、女子の部、ボランティアの部と障害別に部門が分けられています。部門は前日の日本片マヒ障害オープンゴルフ選手権と似ていますが、「日本障害者オープンゴルフ選手権」グランプリの部出場資格保持者にはアメリカ遠征など海外遠征の日本代表を決める選考会の一つになっています。(選考はポイント制による)

上の写真は昨年の第23回日本障害者オープンゴルフ選手権で2位の小山田雅人選手、3位の吉田隼人選手、4位の伊藤寿選手と安比高原ゴルフクラブ統括本部長・鈴木信次氏のパーティ。鈴木さんは元プロゴルファーです。

前日の第19回日本片マヒ障害オープンゴルフ選手権、障害総合の部では吉田選手が1位、伊藤選手が2位、小山田選手が3位でした。果たして第回東北障害者オープンゴルフ選手権の優勝カップは誰の手に渡ったでしょうか?

詳しくは下記をご覧ください。

第3回東北障害者オープンゴルフ選手権の結果

第19回日本片マヒ障害オープンゴルフ選手権の結果

 

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第3回東北障害者オープンゴルフ選手権を制したのは昨年に続き小山田雅人選手。若手の伊藤寿選手や吉田隼人選手も追い上げましたが及ばす。伊藤選手は2位。3位には足の手術をして昨年の日本障害者オープンゴルフ選手権を欠場した小林茂選手が入りました。小林選手については復帰を皆が心配していましたが、まずは見事に返り咲きました。

小山田選手は「若い選手とラウンドしていると、いつかは自分も彼らに追い越される日が来ると感じることがある。でもまだ負けられませんん」とスピーチ。今後も新旧の熱い戦いが繰り広げられることになりそうです。

大会を無事終了して、障害者ゴルフの受け入れは初めてにもかかわらず暖かく迎えてくださった安比高原ゴルフクラブ関係者の皆様、メンバーの皆様、また賞品提供や協賛をしてくださった企業、個人の皆様に厚く御礼申し上げます。

大会中の写真は下のアルバムでご覧いただけます。