1. HOME
  2. お知らせ
  3. USGA主催「Adaptive Open」レポート

NEWS

お知らせ

大会情報

USGA主催「Adaptive Open」レポート

7月18日〜20日にアメリカノースカロライナ州、パインハーストゴルフ&リゾート(No.6)で開催されたUSGA主催の「Adaptive Open」にDGAより吉田隼人、小山田雅人、小林茂の3選手が出場しました。

この選手権はUSGAが初めて行う障害者ゴルフ選手権。NF(国を代表するスポーツ団体)が行う障害者ゴルフ選手権としては世界初。早くから世界のゴルフ界の注目を集めていました。しかも、USGAはこの選手権を全米オープンや全米女子オープンと並ぶ今年15番目のメジャー大会として位置付けています。

会場となったパインハーストゴルフ&リゾートは全米屈指の名門リゾートコース。51万坪の広大な敷地に8つのコースがあります。ドナルド・ロス設計のNo.2が特に有名で、クラブハウスもNo.2の敷地内にあります。

Adaptive OpenにNo.6が選ばれたのはカート道路とコースのアクセスが良く、障害者の試合に適していたからとか。それでもバンカーを車いすカートが出入りしやすいように改造するなど、さまざまな工夫を凝らしたそうです。

選手にとってのゴルフ環境も大変恵まれたものでした。上の写真は練習場に立つ吉田隼人選手です。練習する選手の脇には名前の書かれた看板が置かれ、誰が練習しているかわかるようになっていました。これはアメリカのメジャー大会でメディアのために行われるものとか。いかにも本格的な試合感たっぷりです。それに各組にはレフェリー1人、介助スタッフが1名ずつ付くという配慮がなされていました。

試合は3日間、54ホール(スクラッチ)。障害によって部門が分けられ、部門によってスタートティの位置が変わります。部門はArm(腕の障害)、Leg(手の障害)、重複障害、神経障害(マヒや機能障害)、車いす、視覚障害、知的障害の7部門。

出場選手は96人、うち18人が女性。世界11カ国から参加。アメリカは29の州から参加がありました。

女性の車いすゴルファー

 

選手のバラエティは豊か。年齢も10代から80代までが参加していました。

車いす選手と両下腿切断の選手

さて、肝心の日本選手の成績ですが、吉田隼人選手が総合19位タイ、小山田雅人選手が同31位タイ、小林茂選手同35位タイと今ひとつ振いませんでした。

吉田選手は「ドライバーが飛びすぎてOBになるなどコースマネージメントができていなかった。次回はしっかりコースマネージメントをして臨みたい」と語っています。

芝の種類やコースレイアウトなどゴルフ環境が日本とは異なるため、準備や練習不足も響いたに違いありません。

詳しいスコアはこちら

女子はこちら

優勝したのは男子はサイモン・リー(知的障害 韓国)、女子はキム・ムーア(右下腿欠損 アメリカ)でした。

キム・ムーア選手は日本障害者オープンゴルフ選手権にも参加したことがあり、女性としてはただ一人グランプリの部で出場。6位に入ったこともある実力の持ち主。現在はウエスト・ミシガン大学ゴルフ部のコーチをしています。

サイモン・リー選手は自閉症という障害ながら、韓国でツアープロテストに合格。3日間54ホールを3アンダーで回り優勝を果たしました。

 

遠征にあたって、たくさんの皆さんからご支援をいただきました。深くお礼申し上げます。

試合や会場の様子を撮影した動画もぜひご覧ください。

 

最新記事